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プライオリティパスとは?

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プライオリティパスとは、世界中の1,500ヶ所以上の空港ラウンジを利用できる会員制プログラムのことです。「Priority Pass」は、シンガポールに本社を置く企業が運営する国際的なラウンジアクセスサービスで、国籍や利用航空会社に関係なく、加盟している空港ラウンジを利用できる非常に便利なサービスです。多くのプラチナカードの付帯特典として提供されており、頻繁に旅行する人にとっては欠かせないサービスの一つとなっています。

プライオリティパスの最大の特徴は、その圧倒的なカバー範囲の広さです。世界148ヶ国、500以上の都市の空港ラウンジが利用でき、さらに空港ラウンジだけでなく、レストランやスパなどの施設も一部含まれています。これにより、どの航空会社を利用していても、またどのクラスの航空券を持っていても、快適な待ち時間を過ごすことができます。

利用できる施設の種類としては、以下のようなものがあります:

独立系ラウンジ: 特定の航空会社に属さない共用ラウンジで、プライオリティパス加盟店舗の大部分を占めています。基本的な飲食サービス、Wi-Fi、快適な座席などを提供しています。

航空会社ラウンジ: 一部の航空会社が自社ラウンジをプライオリティパスに開放している場合があります。通常は航空会社の上級会員やビジネスクラス利用者のみが使えるラウンジを利用できます。

プレミアムラウンジ: より高級な設備やサービスを提供するラウンジ。シャワー設備、本格的な食事、プレミアムアルコールなどが用意されています。

空港外施設: 一部の空港では、ラウンジ以外にもレストランでの食事クレジットやスパサービスなどが利用できる場合があります。

プライオリティパス会員には3つのランクがあります:

スタンダード会員: 年会費$99で、ラウンジ利用のたびに$35の料金が発生します。年に数回程度の利用であれば最も経済的です。

スタンダード・プラス会員: 年会費$329で、年間10回まで無料利用でき、それ以降は1回$35の料金となります。

プレステージ会員: 年会費$469で、回数制限なしで無料利用できます。頻繁に旅行する人には最もお得なプランです。

しかし、多くの人がプライオリティパスを利用するのは、直接契約ではなくプラチナカードの付帯特典としてです。以下のようなカードでプライオリティパス会員資格が提供されています:

  • アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード
  • 楽天プレミアムカード
  • 三井住友カード・プラチナ
  • JCBプラチナ
  • ダイナースクラブ・プレミアムカード

カード付帯の場合、多くは「プレステージ会員」相当の資格が提供され、年会費や利用料なしでラウンジを利用できます。ただし、カードによっては年間利用回数に制限があったり、同伴者は有料となる場合があるため、詳細な条件は各カード会社に確認が必要です。

プライオリティパスを活用する場面としては:

国際線利用時: 出発前の長い待ち時間や、乗り継ぎ時間を快適に過ごせます。特に早朝便や深夜便の場合、一般待合エリアでは営業していない店舗が多い中、ラウンジなら飲食物を確保できます。

フライト遅延時: 悪天候や機材トラブルによる遅延時に、一般エリアで長時間待つストレスを軽減できます。

早朝・深夜の利用: 24時間営業のラウンジも多く、一般エリアが静まり返っている時間帯でも快適に過ごせます。

ビジネス利用: 静かな環境でメールチェックや資料作成ができ、重要な電話会議なども可能です。

利用方法は非常にシンプルで、ラウンジ入口でプライオリティパスのカード(またはデジタル会員証)と搭乗券を提示するだけです。スマートフォンアプリでは、近くのラウンジの場所や営業時間、混雑状況なども確認できるため、効率的にラウンジを見つけることができます。

注意点として、以下のような制限があります:

利用時間制限: 多くのラウンジで3時間程度の利用制限があります。長時間の乗り継ぎの場合は、一度退出して再入場が必要な場合があります。

混雑時の入場制限: 繁忙期や人気ラウンジでは、満席により入場を断られる場合があります。

同伴者料金: 会員本人は無料でも、同伴者(家族含む)は有料となることが一般的です。料金は1人$35程度が相場です。

飲食物の制限: ラウンジ内の飲食物は基本的に持ち出し禁止です。

プライオリティパスの価値を最大化するコツとしては:

アプリの活用: 事前にラウンジの場所や設備を確認し、最適なラウンジを選択します。

早めの到着: 人気ラウンジは混雑することが多いため、時間に余裕を持って到着することが重要です。

設備の比較: 同じ空港に複数のラウンジがある場合は、シャワー設備や食事の質などを比較して選択します。

家族カードの活用: プラチナカードの家族カードを持っていれば、家族分もプライオリティパス会員になれる場合があります。

日本の主要空港では、羽田空港の「POWER LOUNGE」「SKY LOUNGE」、成田空港の「KAL BUSINESS CLASS LOUNGE」「TEI LOUNGE」、関西国際空港の「KAL BUSINESS CLASS LOUNGE」「六甲」などが利用できます。

海外では、シンガポール・チャンギ空港、香港国際空港、ロンドン・ヒースロー空港、ドバイ国際空港など、主要なハブ空港で多数のラウンジが利用可能で、長距離旅行や乗り継ぎ時の強い味方となってくれます。

プライオリティパスは、快適な空港体験を提供するだけでなく、実質的な金銭価値も高いサービスです。1回のラウンジ利用で$35相当、食事やドリンクを含めると$50-$100相当の価値があると考えれば、年に数回利用するだけでプラチナカードの年会費の一部をペイできる計算になります。頻繁に旅行する人にとっては、プラチナカード選択の重要な判断材料の一つといえるでしょう。

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